愛は変? [精神世界・自己制御]
「愛」。古来より人類をペテンにかけ続けている単語だ。漠然と、良いモノ、
崇高なるモノというイメージでとらえられているけれど、ちょっと考えればそれは
争いの元、排他的なモノだとすぐ分かる。すなわち、その対象を限定する事に
より成立するものだという事を。男女の愛ならば、二人が幸せになれるなら、
親の反対を押し切ってでも、世界中を敵にまわしても…、などという事になるし、
同様に家族愛、郷土愛、愛国心、人類愛…、と拡張はしていけるものの対象と
それ以外を分け隔てしている事に変わりは無い。しかも、その拡張も…。
先日、七歳の子供が唐突に、
「人間の食べ物って、全部生き物なの?」と、聞いてきた。
私、
「え?そんなこと…無い」と言いかけたが、考えてみると確かに水と塩くらいで、
それ以外は、全部生き物由来か。やはり他の生き物を殺生すること無しに人類
の生存は、有り得ない。
つまり、人間がどんなに努力しようが、理性を磨き、心を豊かにしようが、人類
愛止まりで、生物愛にまでは拡張できない宿命を最初から負っているというわけ
だ。
もともと生き物は、互いに食う食われる、増える減る、のバランスこそが真の姿。
「愛」なんて、運動会の駆けっこで、みんなで一緒にゴールしましょうとかいう変な
教育と同じ勘違いに違いない。
おっしゃる通りだと思います。
「すべてのものに対して注がれる平等な愛」
という言い回しそのものに矛盾を感じます。
愛は、実は差別であり、贔屓であり、自己満足だと思います。
ただ、愛の性質上、
やれ差別だ贔屓だとわざわざ言うことはしない。
それだけだろうと思います。
『寄生獣』という漫画をご存知でしょうか。
僕は漫画を滅多に読まないので、どれくらい知名度のある漫画なのか知らないんですが、
この記事を拝見して『寄生獣』を連想したので、関連記事へのトラックバックを残していきます。
by まこっちゃ (2006-04-23 12:08)
コメントありがとうございます。
「寄生獣」は気にはなっていましたが、
絵の作風が嫌いなので、まだ読んでい
ませんでした。
漫画喫茶にでも行く時間があれば、
読んでみようかと思います。
by zanki (2006-04-23 20:38)