価格は変? [経済]
むやみな安さは悪だという話をした。しかし品物の真価は価格に反映されている とは限らないのが現状であるかぎり、消費者は価格とは別の購買基準を持つ必 要がある。そこで思いつくのがフードマイレージ。環境意識改革の流れの中で広ま りつつある概念で、その野菜や魚などが、産地から食卓までどれだけ長い旅をし てきたかを意識して買おうというものである。その距離が長ければ長いほどエネル ギーその他の無駄遣いになり環境にとって悪というわけだ。実に共感がもてる。 同じ椎茸ならたとえ百円高くても中国産ではなく地元のものをこれからは買おうと 思う。しかし、これを食品に限定する理由はない。アメリカでアメリカ人が、日本車 は性能が良くて低価格だけどアメリカだって自動車は生産してるんだからマイレー ジの小さい自国の車を買おうと言ったらそれも正解だ。そう考えると結局、各国が 可能な限り自給自足し、貿易などしない方が環境に良いということになり、さらに 進めると人間が経済活動を停止するのが、さらに人類そのものがない方が環境に 良いという結論になる。(ウルトラマンガイアのテーマみたい)この結論は間違いな く正しいのだけれど、そもそも環境を考える理由は、あくまで人間の為なのである から、この結論はいくら正しくても、本末転倒になってしまう。 なんで人間はこんなにも曖昧でジレンマにもがき苦しむポジションに存在してる んでしょうか?
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