ほっけ柱は変? [生物]
先日観たNHKの番組は面白かった。
大量のほっけが群れを成して文字通り柱のようになると、
その水面に渦が生じるという不思議な現象を解明したものだ。
群れは回転して泳いでいるわけではないのになぜ渦が生じる
のか?それは大量のほっけが上を向いて立ち泳ぎをすることに
より、下降気流ならぬ下降水流が生じた為だった。
ほっけは浮き袋を持たない為、上を向いて泳いでもなかなか
浮上せず、ヘリコプターのホバリングのような状態になる。水
深を保ったまま尾びれを動かし続ける状態になりやすく、その
ため下へ向く水流が生まれ、さらに渦を生じることになる。
この渦は、水面近くに多いプランクトンを水深数メートルま
で引きずり降ろす働きをし、その結果、カモメなどの天敵の襲
撃を受けることなく、ほっけがプランクトンを捕食できるとい
う効果を生む。
こんなウマイ餌の獲り方をほっけが考えてやっているわけも
く、次はどうやってこんな行動が起こるのか考察することにな
る。そこで引っ張り出されてくるのが「Boids」というシミュ
レーションプログラムというか理論。20年以上前にテレビで
観たことがあるが、画面上を動く複数の楕円に、たった三つの
規則(命令?)を最初に設定するだけで、あとは自律的に生き
物の群れのように動くというものだ。
もともとはバードノイド(鳥もどき)が縮まって「Boids」
という呼び名になったらしいが、私が当時テレビで観たのは魚
群に見えるものだった。その動きのあまりのリアルさに、やは
り生き物は機械となんら変わらない、特別なものでもなんでも
ないのだという確信を持ったのを覚えている。
その三つの命令とは、
①非自己(仲間や障害物)とぶつかるな。
②仲間と同じ方向を向け。
③群れの重心に向かえ。
というものだ。
ほっけ柱は、さらに2つの命令を追加することで再現できる
ことが判った。それは
④餌に向かえ。
⑤餌を食べたら下降しろ。
餌をどう設定したかは判らないが、プランクトンを想定して、
水面付近に浮遊していることにしたのだろう。その結果、通常
は水底付近にいるたらのうち、数匹が水面のプランクトンめが
けて上昇をし始めるのをきっかけに多くのほっけが群れとなっ
て上昇を始め見事にほっけ柱がシュミレーションされた。
番組ゲスト、水泳の金メダリスト岩崎恭子が、スカーリング
という立ち泳ぎの技術が上達すると綺麗な渦が出来るのだとい
う話を披露したのも面白かった。
大量のほっけが群れを成して文字通り柱のようになると、
その水面に渦が生じるという不思議な現象を解明したものだ。
群れは回転して泳いでいるわけではないのになぜ渦が生じる
のか?それは大量のほっけが上を向いて立ち泳ぎをすることに
より、下降気流ならぬ下降水流が生じた為だった。
ほっけは浮き袋を持たない為、上を向いて泳いでもなかなか
浮上せず、ヘリコプターのホバリングのような状態になる。水
深を保ったまま尾びれを動かし続ける状態になりやすく、その
ため下へ向く水流が生まれ、さらに渦を生じることになる。
この渦は、水面近くに多いプランクトンを水深数メートルま
で引きずり降ろす働きをし、その結果、カモメなどの天敵の襲
撃を受けることなく、ほっけがプランクトンを捕食できるとい
う効果を生む。
こんなウマイ餌の獲り方をほっけが考えてやっているわけも
く、次はどうやってこんな行動が起こるのか考察することにな
る。そこで引っ張り出されてくるのが「Boids」というシミュ
レーションプログラムというか理論。20年以上前にテレビで
観たことがあるが、画面上を動く複数の楕円に、たった三つの
規則(命令?)を最初に設定するだけで、あとは自律的に生き
物の群れのように動くというものだ。
もともとはバードノイド(鳥もどき)が縮まって「Boids」
という呼び名になったらしいが、私が当時テレビで観たのは魚
群に見えるものだった。その動きのあまりのリアルさに、やは
り生き物は機械となんら変わらない、特別なものでもなんでも
ないのだという確信を持ったのを覚えている。
その三つの命令とは、
①非自己(仲間や障害物)とぶつかるな。
②仲間と同じ方向を向け。
③群れの重心に向かえ。
というものだ。
ほっけ柱は、さらに2つの命令を追加することで再現できる
ことが判った。それは
④餌に向かえ。
⑤餌を食べたら下降しろ。
餌をどう設定したかは判らないが、プランクトンを想定して、
水面付近に浮遊していることにしたのだろう。その結果、通常
は水底付近にいるたらのうち、数匹が水面のプランクトンめが
けて上昇をし始めるのをきっかけに多くのほっけが群れとなっ
て上昇を始め見事にほっけ柱がシュミレーションされた。
番組ゲスト、水泳の金メダリスト岩崎恭子が、スカーリング
という立ち泳ぎの技術が上達すると綺麗な渦が出来るのだとい
う話を披露したのも面白かった。
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by 封筒の書き方 (2013-11-01 10:23)
ありがとうございます。
by NO NAME (2014-01-14 23:12)