生物:世界は変だ:So-net blog
SSブログ

ミームは変?(その2) [生物]

 先日、企業のソーシャル化の特集をテレビで観た。世の中の
環境意識の高まりを契機に企業が、イメージ向上やCO2削減
義務のような目先の取り組みではなく、企業戦略として積極的
な行動に出ているという話だった。しかし、奇妙とも思える未
来志向がそこにあった。
 20年先の市場を作るために今は無償奉仕状態で砂漠の緑化
を進めているという。企業の生き残りをかけて先手先手を打つ
のは正しい。しかし先を見越したらキリがない。20年先って
…今、在職中の社員にはほとんど関係ないじゃん。ましてやこ
れを決定した役員なんて死んでるかも知れないのに。
 今いる社員が誰もいなくなった将来の会社の存続を考える。
もはや社員は細胞で、企業は1つの生物なのかも。
 企業を新たな生物の形体と見るアイディアは、実体を伴う分
ミームよりも現実的ではないだろうか?

 しかし「生物=生存機械論」の巻末に次のような文があった。

「少なくともわれわれには、単なる目先の利己的利益より、む
しろ長期的な利己的利益の方を促進させるくらいの知的能力は
ある。」

 このドーキンスの希望的観測は、事実かも知れない。

ミームは変?(その1) [生物]

 ミームは、20年以上前に物議をかもした「生物=生存機械論」
で、著者リチャード・ドーキンスが、提唱した概念。
 私たちはふつう、自分の体の主(あるじ)は自分だと思っている
が、実は我々の体は遺伝子が未来永劫生き続ける為の乗り物に
過ぎないというお話が、この本の大部分を占めており、最後に少
しだけ、このミームというアイディアが披露されている。
 ミームとは、我々の脳が創り出した思想や文化の事(厳密な定義
は著者にも出来ていない)。紙やテレビ、クチコミなど様々な媒体
によって脳から脳にコピーされ、変異もするという点で遺伝子に似
た特性を持つ為、それまでの独裁者たる遺伝子の地位をも脅かす、
新たな自己複製子と考えてみると面白かろうという話。
 ミーム「meme」は、「模倣」を意味するギリシャ語「mimeme」
をジーン(遺伝子)の発音に似せて短縮した造語。

宇宙で結晶化は変? [生物]

 タンパク質の結晶化実験が宇宙で行なわれている。無重力
だと結晶化が容易で純度も高められるという。そりゃそうだ
ろうなと思いつつ、まてよ、ということは…。
 
 生命の起源を彗星に求めた「新パンスペルミア説」という
仮説がある。星間チリには意外なことにセルロースまたは、
同様な多糖類が多く存在すること等を示し、彗星での生命誕
生の可能性を示唆したものだ。
 原始スープ説を宇宙に持ち出して、いわば問題を先送りし
ただけのようなこの仮説に私は興味がなかった。

 しかし、そこには確か「無重力による結晶化」の効用は含
まれていなかった気がする(うる覚え)が、それを考慮に加
えると俄然、魅力的な説となるかも知れない。

 最初の生命は、…いや、その前段階は、タンパク質でもな
く核酸でも糖でもない、無機物。珪素化合物の結晶だったの
ではないかとするケアンズ・スミスの説を思えば、生命誕生
における宇宙の優位性も案外、軽視できないかも。

 今風に言えば、「アルと思います!」といったところか。



脳は変? [生物]

 ある作業をしながら、他の事も考えていたりすることってよくある。
人間も思考のマルチタスクが可能なのだろうか?CPUが2つあるだ
ろうか?それとも擬似マルチタスクで1つのCPUを時間差で使って
いるのだろうか?

 全然違うだろうな。

胎生の魚は変? [生物]

 今日の新聞で、母体に胎児とへその緒のある魚の化石が発見され、
マテルピスキス・アッテンボローイと命名されたとあった。

 すぐにデヴィッド・アッテンボローの名が浮かんだ。フィールド
ワーク派の動物学者、兼映像プロデューサーの彼が作った番組を
学生時代にNHKで観て、その素晴らしさに圧倒された。おそらく
彼がその名の由来なのではないだろうか。

 高校の頃の教科書の系統樹では、

 魚類→両生類→爬虫類→鳥類→哺乳類

 という順で枝分かれしたとあったが、哺乳類の枝分かれの時期が、
魚類と変わらない頃という可能性もアリかもしれない事を示唆する
記事なのか?

 もっとも、この魚は板皮類という絶滅した古代魚に属する。だから
進化の試行錯誤の末、袋小路になっただけとも考えられる。

 また、分子進化による系統樹は昔の系統樹と符合せず、進化はあ
まり単純には語れない事が解かってきている。今回の発見は、その
事をさらに明確にする材料になるのかも知れない。