呼吸は変？

　ダイエットというと真っ先に気にするのが摂取カロリー
と消費カロリーのバランスだ。結果論的にはこの考え方
は正しいと言えるし、脂肪を「燃焼する」という表現もさ
ほど間違ったものではない。
　しかし、あまりにもとび過ぎている気がする。ダイエット
とは体についている贅肉つまり脂肪を落とす事。つまり
カロリーという「エネルギー」の問題ではなく、脂肪という
「物質」の話が本来だ。
　だからエネルギー保存の法則ではなく、まず考えるべ
きは質量保存の法則のはずだ。その考えでいくと、人間
が外から取り込んだ物質の質量と、外へ出す物質の質
量が同じならば太るはずはない。
　外から取り込む物質とは、もちろん口から取り込む食
料と空気だ。では、外へ出すものは何か？まず目立つ
のは当然、便。しかしこれは食料のうち、消化管で吸収
されなかった残りにすぎない。吸収された分と同じ質量
を外へ出さねば太る一方になる。ではどこから体外に
出すのか？
　　脂肪の成分は基本的にＣ、Ｈ、Ｏすなわち炭素、水
素、酸素だ。このうちＨとＯは、Ｈ2Ｏつまり水として、尿
や汗によって外へ出すのは容易と想像できる。問題は
Ｃだ。これは酸素と結合させて二酸化炭素として、肺か
ら外へ吐き出す以外にない。
　つまり規則正しく、常に十分な呼吸を心がけることが
ダイエット…いや基本的な代謝の為には重要なのだと
想像できる。